PFA被覆Oリングの富士Oリングとは

富士Oリングは、フッ素樹脂の優れた特性を最大限に活かすために開発された、高性能な複合Oリングです。

特に、腐食性の強い環境や高純度が求められる用途でのシール性能向上に貢献します。

Q1: PFA被覆Oリング(富士Oリング)とは何ですか?

PFA被覆Oリングは、Oリングの周囲をPFA(パーフルオロアルコキシフッ素樹脂)で完全に被覆した複合型のOリングです。

内部には弾性を持つゴム質が封入されており、表面のPFA層が優れた特性を発揮します。

従来のゴム製Oリングが薬品によって腐食し、ゴム成分が溶出する問題(ゴム編)を解決するために開発されました。

Q2: 従来のOリングと比べて、どのような特性と利点がありますか?

富PFA被覆Oリングは、主に以下の特性と利点を持っています。

耐薬品性

PFAの特性により、あらゆる薬品や溶剤に対して高い耐性を持ちます。特に中芯にフッ素ゴムを使用した場合、高温・高濃度の酸、アルカリ、酸化剤にも十分耐えることができます。

純粋性

表面がPFAで完全に被覆されているため、内部のゴム質が溶出する心配がなく、高純度を保ちたい環境に最適です。

耐熱性

常時150℃の温度に耐えることが可能です。高温環境下でも安定した性能を維持します。

シール性

ゴム単体のOリングと比較するとシール性はやや劣りますが、気体や液体の固定用シールとして十分な性能を発揮します。

寸法互換性

ゴムOリングのJIS規格(Pタイプ、Gタイプ)に合わせて製作されているため、既存のOリング溝をそのまま利用することが可能です。

メンテナンスコスト削減

高い耐久性によりOリングの交換頻度を減らすことができ、これにより長期的なメンテナンスコストの削減につながります。

Q3: どのような用途でPFA被覆Oリングが使用されますか?

PFA被覆Oリングは、その優れた特性から幅広い分野で活用されています。

半導体製造装置

腐食性の強い薬液を使用する半導体装置のシール部分に最適です。

化学プラント

さまざまな薬品を取り扱う化学プラントの配管や容器のシール材として利用されます。

食品関係

ゴム質の溶出を防ぎ、衛生性が求められる食品・飲料水ラインのシールに採用されます。

理化学・医療機器分野

高純度や耐薬品性、耐熱性が必要な理化学用品や医療機器の部品としても使用されます。 また、液体だけでなく、空気やフィルターのシールなど、耐久性や腐食性が重視される環境で有効です。

Q4: 富士工業のPFA被覆Oリングにはどのような強みがありますか?

株式会社富士工業では、PFA被覆Oリングに関して以下の強みを持っています。

特注品への対応力

JIS規格外の寸法(大口径や角型)にも柔軟に対応しており、お客様のあらゆる要望に応える特注品製造が可能です。1個の試作品から大量ロットまで対応しています。

自社製造と品質管理

長年培ったフッ素樹脂加工技術と専用設備により、高い完成度の製品を自社で一貫製造し、万全の品質管理を行っています。

豊富な経験と技術力

創業から40年にわたり培ってきた経験と高い技術力を持つ熟練した職人が、フッ素樹脂の加工を専門に行っています。

迅速な納期対応

標準規格品は在庫として保有しているため、短納期での提供が可能です。特注品であっても、中間業者を介さない自社製造のため、迅速な対応力を発揮します。

最適な提案力

お客様の用途や条件(温度、圧力、薬液の種類など)をヒアリングし、最適な材料選定から加工方法まで、具体的な提案を行うことができます。