富士フレキ(シブルチューブ)は、フッ素樹脂が持つ優れた特性を活かしつつ、特定の課題を解決するために開発された製品です。
特に、その加工方法とPFA素材の選定が特徴となります。
Q1: 富士フレキ(シブルチューブ)とは何ですか?
富士フレキ(シブルチューブ)は、PFA(パーフルオロアルコキシフッ素樹脂)チューブにコルゲート加工を施した製品です。
コルゲート加工とは、チューブ内をスパイラル状に加工する技術を指します。この独自の加工技術は、富士工業のフッ素樹脂技術を結集したものであり、高い完成度を誇る自社製造製品です。
Q2: 富士フレキ(シブルチューブ)にはどのような特性と利点がありますか?
富士フレキ(シブルチューブ)の主な特性と利点は以下の通りです。
液溜まり防止とメンテナンス性
スパイラル状の加工により、管内に流体が溜まるのを防ぐことができます。これにより、チューブ内のメンテナンスが容易になります。
高い柔軟性と自由な配管
通常のストレートチューブでは限界がある最小曲げ半径の問題を解決し、極度な曲げや自由自在な配管を可能にします。特に半導体装置の狭い場所での継手や、振動の激しい装置の連結に最適です。
幅広い寸法対応
PFAチューブのミリサイズで19種類、インチサイズで7種類の製作が可能で、チューブの最小外径はφ6、最大外径はφ25.4、長さは最短100mmから最長2,000mmまで対応できます。
容易な接続
チューブの両端はあらかじめストレートに加工されているため、特別な加工なしにそのまま使用できる利便性があります。
Q3: 富士フレキ(シブルチューブ)はどのような課題を解決するために開発されましたか?
富士フレキ(シブルチューブ)は、主にストレートチューブでは対応が困難な配管の課題を解決するために開発されました。
従来のチューブでは、極度な曲げ加工が難しく、配管の自由度が限られていました。
この製品は、熱加工によってチューブを螺旋状にすることで、自由な配管接続を実現し、顧客の多様な要望に応えることを可能にしました。
また、液体の滞留を防ぐことで、衛生性が求められる用途でのメンテナンス負担を軽減します。
Q4: 富士フレキ(シブルチューブ)の素材はPFAとPTFEのどちらが使用されますか?
富士フレキ(シブルチューブ)の素材は基本的にPFAが使用されます。
これは、PFAが溶融樹脂であるため、加熱による溶着加工や曲げ加工などの加工性に優れているためです。
しかし、お客様からの特別な要望があった場合には、PTFE(四フッ化エチレン樹脂)での製造も可能であり、実際に加工実績もあります。
標準規格品は在庫を保有しているため、短納期での提供が可能です。
また、お客様のニーズに合わせた長さなどのオーダーメイド生産も行っており、中間業者を介さない自社製造のため、コスト面や納期面で高い対応力を発揮します。