テフロンテープとは
テフロンテープとは、フッ素原子と炭素原子だけで構成されるテフロンを材料としたテープです。
テフロンは他の物質よりもすぐれた特性を持っていることから、さまざまな産業で多用されていますが、テフロンを手軽に使えるように販売されているのがテフロンテープで、文房具店やホームセンターなどで簡単に買うことができます。
テフロンテープは耐熱範囲が－60℃から＋256℃までと幅広い温度で使用することが可能で、摩擦係数も少なく耐水性・耐溶剤性・耐電圧性にすぐれているのが特徴となっています。
さまざまな用途にテフロンテープを使うことができますが、テフロンの耐熱性をいかして過酷な環境下で使用するテープとして最適でしょう。
他の市販のテープでは、氷点下の環境ではテープとしての役目を果たすことはできませんし、高温化ではテープ自体が燃えてしまって事故の原因ともなってしまいます。
しかし、耐熱性にすぐれたテフロンテープであれば、その特性が変化することなく、本来の役目を果たすことができるでしょう。
また、高い温度になる機械部品などにも、テフロンテープを使って加工することが可能です。その他にも、テフロンテープの耐薬品性・非粘着性・電気特性を利用した用途が考えられます。
腐蝕作用のある化学溶剤などを扱う場合は、通常の容器や設備では簡単に腐食してしまい作業が滞ることになりますが、テフロンテープを使って化学溶剤が触れる箇所をマスキングするようにすれば、容器や設備などの腐食を心配することもなくなるでしょう。テフロンテープの持つ非粘着性は、ローラーなどに他の材料を貼り付くようなことを防ぐ際に役に立ちます。
そして、テフロンの電気特性であるすぐれた絶縁性を活用して、高電圧の電気部品の絶縁材やパワーケーブルなどの結束などに使用することもできます。
このように、すぐれた特性を持ちながら手軽に使えるテフロンテープは、いろいろな作業に有効な材料といえるのです。
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