フッ素樹脂とテフロンの違い
代表的なフッ素樹脂であるPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)は、デュポン社が商品化してテフロンという名前が付けられました。
テフロンという名称が有名になって、フッ素樹脂とテフロンの違いが分からない人も多くなってきましたが、フライパンなどに使われているテフロンはフッ素樹脂の一部で商標登録されたものなのです。
フッ素樹脂はフッ素を含んだ合成樹脂のことを指し、テフロン以外にもポリフッ化ビニリデンやポリフッ化ビニルなどの種類がありますが、構成される要素や構造から性質・用途が異なってきます。フッ素と炭素だけで作られるテフロンは、高温や薬品に浸しても極めて安定した特性を示すために調理器具をはじめとして、さまざまな分野でなくてはならない材料となっています。
そのため、テフロンは、フッ素樹脂の中でも最も大量に生産されて利用されている材料となっているのです。
テフロンは商品化されてからの歴史も古く製造されるものの品質も高いために、安心して使える材料として知られています。使用量が増えるほどに、製造や利用方法のノウハウも蓄積されて、さらに使いやすい材料となっているのです。
一方、フッ素と炭素以外の要素から構成されるポリフッ化ビニリデンやポリフッ化ビニルなどのフッ素樹脂も、テフロンと同様に耐熱性や耐薬品性にもすぐれていて、それぞれの特徴をいかして利用されています。
フッ素樹脂の代名詞ともなっているテフロンだけでも、多くの分野からの要望に応えることはできますが、他のフッ素樹脂には独自の特性を持っています。
多くのフッ素樹脂にはテフロンでは実現できないような用途に応じるために、水に溶けるフッ素樹脂や容易に溶融成形できるようなフッ素樹脂などが開発されて使用されているのです。
これからも、すぐれた特性を持ったテフロンは産業や生活に欠かすことができない材料としありつづけるでしょうが、その他のフッ素樹脂の特徴を活用した新しい製品が開発されてくることでしょう。
テフロンとは
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