Oリングとは
Oリングとは断面はドーナッツ状のO形をした密封をするため機械部品のことで、合成ゴムなどを材料にして作られます。二つの部品を組み合わせる際に、隙間ができて外部から流体が入ったり内部の流体が漏れたりしないようにするのがOリングの役目です。
Oリングを有効に使うために、部品に溝を作ってOリングをはめ込んでから圧力をかけて押しつぶすようにすることで、部品の間の隙間をふさぎます。
Oリングは一般的に広く使用される部品であるために、JIS規格などで形状・寸法・種類などが決められていますし、運動用・固定用・一般工業用・精密機器用などの種類があり、用途に応じて性能なども定められています。そして、機械内部で使用する物質に応じて、適した材料で作られたOリングを選ぶことも大切です。
用途に適した材料で作られていないOリングを使用してしまうと、Oリングが壊れて機械部品の間に隙間ができてしまい、Oリングとしての機能を果たせなくなってしまいます。使用する状況や機械の種類によっては、Oリングの破損が大きな事故の原因ともなる可能性があります。そのため、形状や寸法と共に材質もOリングを選ぶ時に重要となるのですが、最近はOリングの材質としてテフロンが注目を集めることとなっています。
テフロンはフッ素原子と炭素原子のみからなるフッ素樹脂ですが、低薬品性・低摩擦性・非粘着性を備えているために、Oリングの材料として適しているのです。強いアルカリ性や酸性の薬品でもテフロンは変質することがありませんし、摩擦係数が極めて小さいために運動用のOリングにも使用することができます。粘着物質でも付着しない非粘着性は、テフロンのOリングが原因となって機械部品ないで物質が詰まるような事態を避けることができるのです。このようなOリングの材料として適した特性を備えたテフロンは、腐食性の高い薬品を扱う化学工場や半導体産業などをはじめとして、数多くの分野で利用されるようになっています。
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