PTFEについて
PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)はテフロンの中でも代表的な製品で、耐熱性・耐薬品性・非粘着性・自己潤滑性などの
特性を持った物質です。
すぐれた耐熱性を有するだけではなく、-196℃といった極低温で衝撃を受けても形状を維持することができますが、
このような特性は他の物質には見られないすぐれた特性です。
PTFEは他のテフロンとは異なり熱可塑性の樹脂に分類されて、焼成されていない状態の時のものは融点が340℃、
焼成をした成形品の場合は327℃となっています。
PTFEを成形するためには一般的な熱可塑性樹脂の成形方法とは違って、原料となる粉末を押し固めてから
融点以上に加熱をして、その後結晶化度を調節するといった三つの工程からなる成形方法が採用されていれます。
このように特殊な成形方法が行われるのは、他の樹脂とは異なった特性をPTFEが持っているからです。
テフロン・ふっ素樹脂という種類の中でも、PTFEは特別な性質を持った物資と言うことができるでしょう。
そのため、PTFEを適切に成形するには、PTFEの持っている特性・予備成形条件・焼成条件などを十分に理解して
作業を行う必要があるのです。
樹脂やテフロンの成形や加工の実績が豊富であっても、PTFEを適切に扱うには特別な知識とノウハウが要求されます。
そして、PTFEには溶融することができるという特性があるので、品質の高い皮膜を作ることも可能となっています。
このPTFEの皮膜を利用して、高温下でも腐食することがない部品を製造するのに役立っています。その他にも、
表面エネルギーが小さいために非粘着性や離型性にもすぐれたPTFEは、食品工業や精密機械などで便利な材料として
利用されています。
溶融状態のアスファルトでも一時的にはPTFEに付着をしますが、乾燥してしまえば容易に薄利することが可能となるようことからも、
その非粘着性は他の材料とは比較できないほど際立っています。
テフロン・ふっ素樹脂の加工について
|
|
|